むかーーーし勤めてた会社で、社長だった人が死んだ。
らしい。
4年前に。
っつか正確には4年と7カ月前に。
んでもって、「××社長を偲ぶ会」やるんだって。
へぇ。
懐かしい気持ち2割
今更なんで?なきもち8割
参加?しねぇよメンドクセな気持ち20割
だったのだが、元友人の知人から
「行こうよ〜、行こうよ〜、きっと川村さん(仮名:わたくしがものすごくものすごくものすごくお世話になり、かつ迷惑かけまくった上司)も来るよ〜」と言われた。
さすがに元友人、わたくしのツボ付いてくるのうまい。
めんどくさいめんどくさいめんどくさいとは思ったが、
川村さんに
「すいませんでした。」
「ありがとうございました。」
「おかげさまで生きてます。」ということを伝えたくて、
この機会を逃すと川村さんに会えることは皆無なので、
参加表明してみた。
「何着てく〜?」と能天気に元友人に聞かれ、
「ご遺族がお見えになるわけでもなさそうだし、偲ぶ会って言っても黒系の来てれば喪服まで行かなくてもいいんじゃね?」と答えたところ、
「そっか!!!そうだよね。でも新しいワンピ買っちゃったよぅ。」というリターンメールに、やっぱりこの人のカテゴライズは元友人の知人で正しかったなとしみじみ。
そして当日。
都内某所。
お子様たちは保育園から安井先生
(はむてる恩師)保育園
(という名の先生の自宅)にそのままお届けし、
元知人との待ち合わせ場所へ。
行こうと思ったらすんげぇ、雨。
その上フィールドコート着て行きたいってくらい寒い。
まぁ、その前にフィールドコートなんておされドテラは持ってないわけだが。
偲ぶ会だから黒とか、元知人のワンピ新調とかばかじゃね?とか言っておきながら、
寒さに勝てずにブーツ履いてった。
会場について、会費の五千円を払って、でっかい遺影がかけられてるとこで焼香して、周りを見回してみたら、
川村さん、来てねぇでやんの。
参加した意味、瞬時で無くなる。
そのまま結構美味しかったご飯を食べながら、参加者たちをほげら〜っと眺めていたら、
気が付いた。
ものすげぇ、負け組臭が漂っていることに。
そうだよね、今現状に満足してて、リアルな生活が忙しかったら、
こんな社長が死んだことに無理やり理由づけして開催されてる単なる同窓会になんか来やしねぇわな。
ちなみに同行した元友人は、自宅の住所と個人のアドレスが書かれた名刺を片手に、色々な人と積極的にお話なさってました。
派遣じゃなくて正社員目指すって言ってたのは、そういう方向の努力に向かうんか…。
やっぱり価値観が違うのだな。
そして、昔よく仕事中に遊んでくれた人
(外注先から本社に派遣されてた人)が来てたので、懐かしくなってフラフラ寄って行ったら、
もう会社から離れた人間には用はねぇんだよと言わんばかりの慇懃無礼てんこ盛りで邪見にしているように見えないよう、でもあからさまにおまえと話しても何のメリットもねぇんだからどっか行け的な様子に、なんか悲しいなぁと。
メリットが無い人間に裂くリソースは全くないほど、出世というか、コネクション作りに必死なところに、今の現況への不満みたいなのが透けて見えて、
昔は結構面白い人だったんだけどなぁ・・・。
△△証券という看板が無くなった後のわたくしなんて、しょせんそんなもんだってことだよな。
つまんなかったので、腹が膨れた時点で元知人に帰る旨を告げ、ホテルを出た。
出たところで、急いで来たらしい元同僚とすれ違い、
「あれーーーー!!!!」「あああああああああ!!!」とお互い同時のタイミングで相手を発見して、
「すげー久しぶりー。」「生きてたんだー。」なんて会話をした。
順調に喪男として成長していた同僚は、
「ベビーシッターの契約時間だから帰る(ということにした)」というわたくしに、腰を抜かさんばかりにたまげておった。
まぁなぁ、わたくしが結婚して、さらに子供まで産むだろうなんてことは、
あの頃のわたくしからは想像もできんだろうしなぁ。
帰り道、飯食ったはずなのになんだか小腹がすいて、
じゃんがらラーメンでこぼんしゃんを食ったら、
迎えに行った安井先生宅で、安井先生に
「ちゆきさん、なんだかニンニクくさいわ。」って言われたYO!
先生、ごめん。
自宅に戻り、
「ちょっと遅いんじゃなくって?とりあえず撫でなさいよーーーー!!!」とアッピールに余念がないひよさんに、
「はぁあああああ」と息を吹きかけたら、美川ひよイチになってた。
ひよさん、ちょーかわいい。
結論:同窓会とは負け組の集いである。そして、基本的に学生時代の同窓会には全くお呼びがかからないわたくしは、究極の負け組。